LDR編 day1
私はそのとき何が何でも今日中に産むという決意をしていました。
(結果翌日に出産していますが)
しかし助産師から悲しいお知らせが2つ
・破水スタートで、胎児の感染症のリスクが高いため
産み終わるまで点滴が必要(4時間おきに交換)
・日勤の先生は9時からなので診察はそれまで待たなければいけない
24時間体制で出産可能ですみたいなところを売りにしていた病院だったため
内心がっくりきました。
仕方がないのでお腹にモニターをつけて胎児の様子を見ながら
私は分娩台(手術台のような、かったいクッションの上)で仮眠しました。
医師を待っているときでも、点滴を入れ替えるときは助産師の方から
名前を確認されるので、それに受け答えをしなければいけないのが地味に
苦痛でした。(あまり眠れなかった)
AM9:00
待ちに待った先生がやってきました。
女性医師でエコーを見ると
「完全破水してますね。午後4時まで様子を見てそのあとバルーンを入れましょう」
とのこと。
これから分娩に入るので、私は必死にへその緒の件を思い出し
先生に聞きましたが、
「これは巻きが少ないへその緒だから。週数がたっても変わらない」そう言われてしまいました。
妊娠中期で聞いていた話とは違うし、何より破水して不安だった気持ちに追い打ちをかけられたような気分になりました。
最悪の気分で分娩台に戻り、助産師さんを見ると
「先生はああいってたけど一緒に頑張りましょう」と慰めの言葉をかけてくれました。
おそらく私はあの女性医師の言葉を一生忘れることはないでしょう。
それくらい衝撃的でした。
※現在冷静に考えたらいざ出産してへその緒が出てきた状態でないと
どういうへその緒かわからない。そういうことなんだと気がつけました。
しかしながら、初産妊婦にそんな声かけってある?
士気を下げることを言って何になるんだろうと思いました。
気持ちはだだ下がりしましたが、私は分娩に臨もうと気持ちを切り替えました。
またお腹にモニターをつけて赤ちゃんの心拍が落ちていないかチェックして
いました。
お子は破水をものともせず、元気に泳ぎまわっていました。
時々モニターからビィーと警報のようなものが鳴って
慌てて助産師さんが駆けつけることがありましたが、お子が元気すぎて
モニターとは反対側に泳ぎ逃げていたり(笑)
とにかく自然にお産を誘発させるためにスクワットを行っていました。
(ちなみに空気椅子もやりました)
結局、陣痛は10分間隔、子宮口は2センチしか開きませんでした。
PM4:00
バルーン挿入開始
バルーンを入れることよりもその前の内診の指の感覚のほうが痛かった。
とにかく夜6時くらいにバルーンが破裂し、子宮口が4センチ開いた。
いつのまにか担当助産師が夜勤担当の方になっていた。
他のLDR室では出産があり,おめでとうと先を越された悔しいという気持ちが
混同していました。
陣痛中は、助産師の方にバースプランでお願いしていた分かりやすい説明が
頻繁にありました。
基本的な出産の流れ・初産の陣痛時間・出産に向けてのご飯の取り方など。
特にご飯では、残りのおかしの残量を見て夜ご飯にパンがついていたため
このパンはとっておいたほうがいいとアドバイスをくれました。
そして、時刻が9時を回った際に陣痛間隔が10分おきから弱くなってきてしまいました。
今日産みたいけどどうしようと助産師さんに相談すると、
今日は無理だと判断したのか、お布団でゆっくり寝ていいよと言ってくれました。
そんなことしたら産まれないと気持ちが焦っていましたが、案外ゆっくり休んだほうがお産が進んだりするのよと言ってくれました。
1日中ロクに寝ていなかったので、お布団は天国でした。
布団に入った後、助産師さんにしっかり寝たら陣痛がまた来るかもしれないので、
「もし陣痛が10分間隔になったら、ナースコールで呼んで。」
これでゆっくり朝まで寝れる!!
とかなんとか思っていたらお腹にちくちくと痛みが。
これは10分間隔の陣痛。
スマホの画面を見ると1月15日2:00
ぐっすり寝たい気持ちを諦め、ナースコールを押し、
また分娩台に戻り、お腹にモニターをつけて出産に臨みました。
次回 LDR編 day2